外壁は呼吸するように作ります
これは「自然回帰の家」モデルハウスに展示してある外壁の塗り見本です。
「自然回帰の家」ではこの見本にあるように、外壁を左官職人に塗ってもらっています。
壁の材料はシラスを材料にした「そとん壁」といいます。
そとん壁には特徴が二つあります。
一つは「そとん壁」で外壁を作ったときに、壁の内部の水蒸気を外に出せる性能がある事。
二つ目は製造時に多大な人工エネルギーを使っていない事。
一つ目の特長は、壁が呼吸している、と言い換えたらわかりやすいでしょうか。
壁の中に湿気がずっとたまらずにすむんですね。
ですから、特別に通気層を作らなくても家が長持ちしますね。
昔の家のつくり方の「土壁」に近いということです。
そもそも、人工の自然にない材料を使って、
呼吸を止めてしまうから
「通気層」という工夫が必要になります。
ならば、通気層のいらない土壁のようにしたらと思うのです。
昔々の土壁のような作り方に戻してあげれば、家は生き物のように息を吐き出して寿命が伸びる、と、こんな思いから「そとん壁」で外壁を左官が塗っています。
しかも、製造時に人工エネルギーを使わずに
どうやってつくってるかというと、ビニルハウスの中で天日干しです。
近くの田んぼから泥をとってきて、しばらく寝かすように保存しておくのに近いですね。
その塗り見本が下の写真です。
まずは防水紙(モルタルラミテクト)。
その上から波型ラス網(そとんラス)を張ります。
そうして、「そとん壁」専用の下塗り材を塗ります。
防水紙、波型ラス網、専用下塗り材が下の写真です。
下塗り材が乾いたら、今度は仕上げの「そとん壁」を塗ります。
塗り上げたら、今度はガリガリと掻き落として、
下の写真のような壁の仕上がりとなります。
こうやって、いくつもの工程をふんで壁は出来上がります。
しかも、使う材料までも厳選している「自然回帰の家」なわけです。
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コメント
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こんばんは!
外壁ですが、一回だけでなかったんですね?
一回しか塗っていなかった以前住んでいた
隣のアパート建設は、なんだったのでしょうね?
自然回帰の家・・いいですね~好みです。
また、おじゃまします。
投稿: 桧原湖北部之公一 | 2008年9月15日 (月) 19時12分
実にわかりやすく、tatsuroさんの家づくりがわかりますね。
お客さんに心底納得してもらうこと・・・これが肝ですね。
投稿: gonsuke | 2008年9月15日 (月) 19時57分
桧原湖北部之公一さん こんばんは
やっぱり、せっかく住むのだし、家は活動に基本なんですから、安ければ良い買い物だとの、考えは、いけないと思っています。
投稿: tatsuro | 2008年9月15日 (月) 20時35分
gonsukeさん こんばんは
理解していただきありがとうございます。
これから家をつくろうとしている方のお役にたてれば嬉しい限りです。
明日も、分かり易くをモットーに頑張ります。
投稿: tatsuro | 2008年9月15日 (月) 20時40分
?
でも、通気層は取るんですよね?
うちところは最近「漆喰」ですね^^
投稿: さき姉 | 2008年9月16日 (火) 16時13分