規範は正しい行いで根本思想です
規範にのっとって真っ直ぐにいくときと、規範からはずれたこととの距離感をつかむには、やはり自分自身の得意技が必要だと昨日は書きました。
この規範ってなんでしょうか。
たつろうは正しいことではないかと思います。
正しい考えに根を持つ、正しい行いこそが規範かな。
根本思想といってもいいかもしれません。
その人が生きていくときに、これだけは外してはならない、もっとも大切なものだと思います。
何のために仕事をするのか。誰のために仕事をするのか。
こういったことなんだと思います。
以前こんなことがありました。
洗面所の無垢板のカウンターを材木屋さんに発注しました。
「自然回帰の家」では、無垢板を使うときには塗料にも気を使います。
無垢の板の特質を失わず、なおかつ安全な塗料というのが基本です。
ですから塗料は何年も使い、これで大丈夫だというものを頑固に使っています。
無垢の板を現場に納めてもらうときには、無塗装です。
その無塗装の無垢板に現場で、頑固に使っている塗料を塗っています。
ところが、輸入品で、世間では安全といわれている塗料で塗って現場に入ってしまいました。
安全であると一般的にいわれている塗料だったんですけどね。
けれど、この塗料は使ったことがありません。
使ったことがありませんから、安全性を実際に確かめたわけではありません。
確証がないんですね。
多くの人が使い、多くの人が安全と言っているのは良く承知しています。
でも、ここで安全で自然な塗料と言ってるのは、「自然回帰の家」では
なくて、他の人です。
そんなに簡単に、信用してもいいかな。
施主の夢がいっぱいつまってる、その家に、他の人が「大丈夫よ」といってるからと安直に判断していいものでしょうか。
疑問が残ります。
施主にも、いつもとは違う塗料ですけれど、
「他の多くの人も安全と言ってるから問題はありません」
とは、やはり言えません。
ですから、材木屋さんには申し訳ないけれど、作り直してもらいました。
他の人が正しいとしているから、良い、なんてのは、規範ではあり得ないと思うのです。
規範から出発して、いつもはこれを塗ってるけれど、要求される性能を勘案すると今回はいつもとは違うものを塗ります。
そして、多くの人の意見は「自然のものと判断しても良い」です。いろいろとデータを揃えてみると、問題はないように思います。というのが正しい行いではないでしょうか。
塗ってしまってから言い訳するのと、塗る前に説明を加えるのと、説明の順番が違うだけですが、その順逆を真剣に捉えることこそ規範と呼べるものの筈です。
忙しくなってくると、説明の順番が変わってしまうがちです。
でも、ここで、やはり正しくというのが作り手の心意気です。
と、こんな風に思います。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
私は賛成です。
生産性を追求する人たちからは、何かと言われるかもしれませんが・・。
お客様が望まれているもがそれならば、とことん追求すべきです。
ただ、お客様もさまざまで、望んでいる部分も違うのです。
追求するには、お客様も、言い方は悪いですが、篩いに欠けなくては、いけませんね。
という事は、より狭く深くです。この辺が生産性とぶつかってしまうところなんですね。
自分の信じる道を、共感したお客様と一緒に頑張ってください。
投稿: gonsuke | 2008年10月 2日 (木) 10時30分
gonsukeさん こんばんは
ご声援ありがとうございます。
今日もお客さんとお話のために現場に行ってきました。
やはり、お客さんはいっぱい考えていらっしゃいます。
がんばってお客さんの夢づくりに邁進です。
投稿: tatsuro | 2008年10月 2日 (木) 21時25分