丸太の梁を作業場から中継します
まずは丸太梁の全景です。
手前にあるのが現在加工中の丸太の梁です。
写真のもうひとつ手前にも丸太が1本あります。
奥に見えているのがまだ未加工の地松の丸太です。
手前のものは杉の丸太です。
奥の方も手前も、皮が付いたままになっています。
写真に写っているのは、丸太の側面を切り落とし
側面だけが平になっています。
これを「タイコ」といってます。
こんな梁を「タイコ梁」といっています。
手前の加工中の梁の丸い部分を見ると
下のようになっています。
この加工してあるところに、角材の梁が乗っかります。
角材の梁も、丸太も、互いにかき込みんでいます。
さらに、中央に四角い穴が見えますね。
これはダボ穴といって、こな穴にダボという材を入れて
角の梁と丸太がずれないようにする工夫です。
もっとも、互いにかき込んでありますから、
これだけでもずれません。
で、今度は、丸太の反対側を見てみましょう。
こちらが丸太の梁の下になります。
立ち上がったら、下から上げる面です。
細長い穴が開いていますが、
ここに柱がささることになります。
ここまで、梁の上と下を見たわけです。
この梁の側面はこうなっています。
平らな部分は丸太を真っ直ぐに切り落としていますので
平らな面になっています。
これを「タイコ」というのは前に書きました。
水平な面の左端の黒い一本の線が 「墨(スミ)」です。
墨壺という道具から糸をのばして、ピチッとつけています。
糸に付いている墨が丸太にくっついて一本の線になっています。
この墨はひとつの基準線で、
そこからそれぞれの仕口の大きさや
柱の長さが決められることになります。
この墨をうってるところをデジカメで記録できなかったので
またあらためて紹介する事にします。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
はじめまして、愛知で大工をしてますダイツネ
建築といいます。
地松の野物で地棟と野梁は渡りあごですね。
こういう技術を使う家が少なくなりました。
墨付けが大工の醍醐味なのにプレカットに
頼る若い大工にいつも喝っ!をいれてます!
投稿: ダイツネ | 2008年9月 9日 (火) 22時29分
ダイツネさん こんばんは
コメントありがとうございます。
心からいいなっ!と思うのを、静かにやりたいです。
私は、職人ではなく営業や設計をしてますが、その中で、正しい家をつくりたいと思います。
投稿: tatsuro | 2008年9月 9日 (火) 23時21分