手づくり木の家万歳！

《白衣のポケットにいつも懐炉を入れ、
　常に手を温めていたのだそうです。
　そのわけを聞いてみたら、
　「冷たい手で喉や胸や手を触るより、
　温かい手で包んだ方が患者さんが安心するでしょう。」
　温めるとはいえ、
　両手をポケットに手を入れるわけにもいかないから、
　患者さんに触れる手はいつも温めてる右手だけ。》
　　　　　　　　（どこで誰に聞いたか忘れました）
　
　
家作りでもこんな風景がありかもしれません。
もう身近で起こってて気づかないだけかもしれません。
あまりにも静かなことだからです。

良い家の作り手は、
目の前のお客さんの言葉では伝えきれない処を感じ取り、
感じ取ったものを形に仕上げてコミュニケーションをします。
「言いたかったことは、この形でしょうか？」

目の前のお客さんの髪の毛一本から感じるのが「医師の手」と比べるべきことなのかなと思います。
　
　
なんとなく不安だから医者を訪ねます。

そのときに型どおりの説明では、なんとも不安です。
その説明が懇切丁寧をきわめ、医学的に正しいとしても不安です。
これらの説明はあったとして、
さらに
「暖かい医師の手」による診察があれば、安心するでしょう。
その上で高度な医療技術により、確実に病を治すことも必要になります。
「あのお医者さんの言ってることにはうなずけるし、
実際に体もよくなった。」
と人に認められて、さらにその手は暖かくなるのでしょう。
　
　
家作りも同じかもしれません。

この家の性能を説明するとQ値が○.△。その故はC値が◇だからで、いわゆる高気密高断熱です。
柱が太くて梁も頑丈で、耐力壁は抜かりなく入れ、床面も水平剛性を高くしてありますから耐震性は抜群です。
こんな説明ではなくて、分かり易い説明をしたいものです。

もっといえば、
お客さんの知りたいことに話を沿わせながら
分かり易く説明できれば最高です。

でも、これだけでは足りないようです。
ここを発見するためブログを書き綴ってるようでもあります。
一つの答えかなと思うのが「感動」と思っています。
　
　
「この先生は信頼できるかな。」
「信頼できるお医者さんに体を診てもらいたい。」
と思ってるところへ
暖かい手で診察ならば、心のあるお医者さんに診てもらってる
と思うでしょう。
　
　
期待する処を、初対面から見せてしまうのが、
この場合の感動かな。
相手が望んでることを、さらりと示して見せることと、
言い換えても良いでしょう。

さらりと気持ちよく示してあげる。
こんなことを聞きたいというときに、分かり易く説明。
こんな家で暮らしたいという人に、涼やかにこんなのどうかしら。
みたいな、家作りをと思います。

今日は、たつろうの努力すべきこと、になってしまいました。
　
　
　
　
　
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