紅旗征戎は吾が事にあらず
こんばんは。今日も遅めのアップです。
ああぁと思って、書棚に手を伸ばして
『明月記(抄)』を手に取る。
ぱらぱらっとめくると、
「世上乱逆追討耳に満つといえども、これを注せず。
紅旗征戎は吾が事にあらず。」
藤原定家19歳の時の日記です。
実際に読んでみると、やはりプルプルと震えます。
紅旗とはいわゆる正規の軍隊の旗印。
征戎とは反乱軍を征する事で、
当時の源氏と平家の覇権争いを示しています。
平たくいえば争乱が世の中に満ち、至る所で喧噪があるけれど
私(藤原定家)はこれについては何も言わない。
そんなことは吾の関与することではない。
と定家氏は日記に書いてます。
雑音が廻りから聞こえるし、
ああだこうだと何かとせわしい。なんて言わないで。
しっかと地の上で生きるべし。
ということですかね。
「サイドバー」と『お気に入りの本』も注目。コメントは読後感であり私的評価です。
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コメント
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廻りの雑音に心を揺らされず、地に足をつけて頑張らないといけませんね。
投稿: gonsuke | 2008年4月11日 (金) 09時34分
gonsukeさん おはようございます
久しぶりにブログに向き合えました。
地に踏ん張ってがんばります。
投稿: tatsuro | 2008年4月17日 (木) 08時18分