なかのひと


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2008年3月27日 (木)

待ってる時間は大事です・漆喰と珪藻土の違い

こんばんは。今日は帰宅が遅くなり先ほど夕食をすませました。
煮干しから出汁を取ってタマネギと茄子の味噌汁を
自らつくって一汁を添えてみました。

出汁を真面目につくると粗末な材料でも美味しく出来ます。

家づくりでも同じで、まずは基本に忠実にということが
良い家の第一歩ではと思います。
 
 
その基本の一つに「養生期間」というのがあります。
この養生期間。わかるようで、理解してもらうのは至難です。
目前の利益が絡むと、「なんとしても工期を短く」となりやすい。
悲しいです。

 
 
養生期間とはなんでしょうか。
現代の工法での塗り壁を例にします。
 
 
まず下地となる石膏ボードなどのジョイントを処理します。

ボードとボードの継ぎ目が
後になって空いてこないようにするためです。
このジョイント処理の材料も乾くまでは一日はかかります。
ジョイント処理後の、この一日を「養生期間」といいます。

継ぎ目が空いてくると
竣工してから壁が色んなところで割れてきます。
だから、ここで手を抜くと塗った壁が台無しになるし、
乾く前に次の工程に移ればジョイント処理も無意味となります。

ここは漆喰でも珪藻土でも同じです。
 
 
次は下塗りをします。
ここから漆喰や珪藻土、これの種類によって、
必要だったり、不要だったりしてきます。

この下塗りを省略したいのは、工期を短くするためのなのですが。
そうです、
下塗りの後にも乾く時間の「養生期間」が必要だからです。

ここでもキチンと養生しないと割れてきます。
珪藻土を塗る場合は、
この下塗りの養生期間が短く設定出来るようです。

本格的な漆喰の場合にはここで2週間は必要です。

珪藻土の場合は3日〜1週間は必要でしょうか。

珪藻土の場合は下塗りを必要としないものもあります。
漆喰でも下塗りをせずに仕上げることもあるようですが、
下塗りせずに仕上げると割れやすくなります。
 
 
下塗りを終えると、今度はいよいよ仕上げ塗りです。

漆喰の場合は
砂漆喰を塗り、追いかけて仕上げ塗りをしていくというのが、
一番正当な塗り方です。
砂漆喰をかけずに、下塗りの上に漆喰を仕上げるのが、
現代では最も一般的な塗り方です。

この仕上げが固まり、次の工程、
例えば照明器具を取り付けたり、
トイレを据え付けたりするには時間が必要で、
漆喰の場合は1週間〜1ヶ月を必要とします。

珪藻土を塗る時は、中3日の養生が必要です。

ここでも珪藻土にすると幾分か工期を短くできます。
この点で、現代の忙しさに応ずる事が出来るのですね。
 
 
漆喰と珪藻土はどちらも塗り壁ですし、
その性能も似通っています。
けれど、
このように仕上がる前の養生期間と仕上げの準備が違います。
 
 
 
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コメント

お味噌汁と一緒で、大事なものには全て手間がかかっているものですからね。気持ち伝わります。

gonsukeさん こんばんは

気持ちが伝わっているのが嬉しいです。
大事な物を大切にしたいです。

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