手づくり木の家万歳！

建築工事において、自然材料を使おうとすると
どうしても一つの工程を終えて次の作業に移るときに
養生の期間というものが必要です。

塗料ならば乾く時間。
左官材なら固まる時間。
木材なら乾燥して落ち着く時間。

この時間は人の力ではどうしようもありません。

どうしようもないから
化学物質を混ぜて、その時間までも人の思い通りしようとします。

すると、極めて危険な化学物質の使用を認めることになります。

これ、良いでしょうか。

時間を我がものにしようとして、危険な物質を使う。
養生の為の一週間を待てないから、喘息を引きおこす物質を使う。
一週間という時間、
一生のなかでみたらほんとに少しの時間ですよね。

危険な化学物質とほんの少しの時間。
どちらが大事ですか。

少し待てば、危険なものを使わなくても良いんです。
でも、現代は時間の多寡がお金の流れに影響するようです。
ここで、お金と危険な化学物質との馴れ合いになってきます。

期限内に仕事を終わらせ、
なおかつ自然材料による仕事。

一番の理想です。

理想を追い求めると必ず壁です。
何時までに完成しておかないと融資がスムーズにいかない。
こうなってくると、期限内に仕事を終わらせるべきですね。

けれど、自然材料を使う仕事に欲しい時間とは
大きくずれるんですね。これが。
必ずと言っていいほど許される時間は
自然材料による仕事の拒否ではと思うほどに短いです。

問題です。

では、どうしたら良いのか。

かなり前から準備をしておく。

出発点となるべき比較対象の原点ともなるべきものを
予め用意しておき、
常にここと比べながら仕事をし、短時間で検証がすむようにする。

そして、現場において実際の作業が始まったら変更はしない。

の3点です。

新築の相当の前から建築主を知り話もし趣味嗜好を理解し
要求している家がどんなものか正確に理解していれば
話が進み始めるときには、
既に家づくりの大枠は準備できてるって事です。
このために、私たちと契約するまえから、1年以上も前から
コンタクトがあると素晴らしいですね。

とはいえ、作り手の話がころころ変わるようでは、
比較検討も出来ません。
ここで是非とも基準となる芯が必要です。
芯と比べてぶれているか、芯に合致してることか
アプローチが違うだけで求めてる答えは同じ方向なのか。
互いに、建築主も作り手も互いにチェックしなくてはいけません。

その上で、現場作業に入る前に
ほとんどの準備を終えておかなくてはいけません。
現場での変更や、芯からずれ始めた希望は慎まなくてはと思います。
アプローチの違いは、表現の仕方の違いですが、
現場でアプローチの仕方が違ってくると
工程や作業の順番が滅茶苦茶になります。
ですから変更や慎まなくてはなりませんね。
けれども、どうしてもというのもありますから
ここは話し合いです。

と思う今日この頃です。
　
　
なんとしても何度も互いの心を聞き会わなくてはなりませんね。
そうお会い出来るチャンスもありません。
忙しい現代です。
顔を合わせての話をする機会が少ないのも現実です。

ですから
このブログでいろんな思いをお話ししています。
何らかの形でブログをみてのリアクションやらご理解などがあり
結果的に期限内に夢ある良い家ができあがって欲しいです。
　
　
　

　
　
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