漆喰と珪藻土・性能とワクワク
こんばんは
最近、帰りが遅くなっているたつろうです。
今日は明日の打合せのため、こんな時間に帰宅しました。
さて
最近は壁を珪藻土で仕上げることが多いですよね。
でも、何故、珪藻土なのでしょうか。
少し考えると不思議です。
もともと珪藻土は壁を塗る材料ではありませんでした。
七輪の材料、ビールの濾過材として使われていました。
それがどうでしょう。
いつの間にか壁材のメインみたいになっています。
家の壁を作る場合で、我が国では3とおりの方法がありました。
一つめは、5〜10枚の和紙を重ねて貼って作った、襖。
二つめは板壁。
三つ目は土壁。
古来、上の三つの方法がとられてきました。
和紙重ね貼りの襖は高価です。これは昔もそうなんですね。
今ももちろん高価です。
ですから、貴族の邸宅での使用に限られます。
日光に田母沢御用邸があるのですが、襖です。
二つめは板壁。
板を張り付けた壁です。土で塗れないときは板のようです。
土を壁に塗る場合、塗るのに適したものとそうではないものが
ありますけど、
塗る土が良くないときに板を張っています。
最後の土壁は、字のごとくに土を塗るわけですが、
この技術は多種多様。日本どころか世界中にあります。
そもそもは身近にある土を使って住居をつくる、という発想。
塗れるものを塗ったということですね。
しかも自然の材料ですし、もともとある材料ですから、
廻りの環境に合います。
さらには、長い間の経験で住み心地良い土とそうではないものが
選択されたのと思います。
ここで荒木田土と漆喰という組み合わせも得られたのでしょう。
良い組み合わせが出来ない地域では板壁になったんですね。
現代では、手近にあるものでの家づくりとは一線を画し
むしろ、いかに性能の良い家を作るかということになります。
性能といってもいろいろあります。
その中の、湿気の調整に重きをなしているのが珪藻土です。
もっと大ざっぱに気持ちの良い家。
適した湿度の家が気持ちが良いことが多いのですね。
こんなことから珪藻土となるわけです。
「気持ちの良い」というのは、整理の大変なことですけれど
心の底から喜ばしくて、ワクワクするのも気持ち良いですかね。
ここに思いたるなら、吸放湿性能だけで決まるのでもありません。
こんなことを思ってると漆喰や土壁も大変に貴重な方法です。
性能を注視しながら壁を考えるのならば「珪藻土」かな。
もっと広い視野ならば「漆喰」「土壁」もありますね。
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