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2008年3月 2日 (日)

水硬性の石灰(水で固まる漆喰)

空気と触れて固まる代表選手、
空気と触れて固まる石灰が漆喰です。

これとは別に水硬性の石灰もあります。

純度の低い粘土質石灰岩、
これも漆喰を作る石灰と主成分は同じなのですが
この漆喰を作るには質の劣る石灰岩を
焼成すると水で固まる石灰ができる。

これは古代ローマにおいて使われた大事な建築材です。

確かに古代ローマ時代に書かれた
ウイトルウィウスの『建築書』には

『第五章 1 砂資材については説明がすんだから、こんどは石灰についてそれが白石またはシレクスから焼成されることに深い注意が払わるべきである。緻密な比較的硬い石から造られたものは壁体に役立ち、有孔質の石から造られたものは塗り仕事に役立つ。それが消化されてから材料が次のように交ぜ合わされる。すなわちそれが山砂の場合は砂三と石灰一が注ぎ込まれ、川砂あるいは海砂の場合は砂二と石灰一が投入れられる。こうすれば調合正しい混合比となるであろう。なお、川砂あるいは海砂に砕いてフルイにかけた瓦屑を三分の一加えるならば、用うるにいっそう良い材料の調合となるであろう。
 2 しかし、石灰が水と砂を受入れるとなぜ壁体を強固にするか。それは、石が他の物体と同じように元素から組成されていることが原因であると思われる。気元素を多くもつものは軟らかく、水元素を多くもつものは湿によって粘り強く、地元素を多くもつものは硬く、火元素を多くもつものは脆い。それで、このことから、焼かれる前に粉砕された(石灰)石は、砂を交ぜて一緒に壁体に投入されても硬化しないし、また壁を一体に保つことができない。ところが、炉に投入れられて火の激しい力につかまり以前の硬い性質を失った時は、それの力で吸出され抜去られて、開いた空虚な孔を残す。それ故、この石の体内にある水分と空気が熟せられ取去られ、隠れた残留熱を自分の中にもった時、石はこの火の力を取戻す前に細孔の空隙に侵入する湿によって熱くなり、こうしてまた冷えて石灰の体から熱を放出する。』
ーーーー森田慶一訳『ウィトルーウィウス建築書』より

この水硬製の石灰はいろんなところで使われたらしい。
たとえば水道橋。
石で外郭を作り、これを型枠として
その中に水硬性の石灰に砂・粘土を混ぜて
あの頑強な水道橋を作っています。

この水硬性の石灰は木硬性の石灰である漆喰に比べると
強度が高く、固まるのも早く、水の中でも固まる。
まさしく巨大な構築物に最適のようです。

この水硬性の石灰も漆喰と呼んでいるような気がします。
主成分はどちらも同じで炭酸カルシウムなのですが。

ことに
欧州大陸での「漆喰」は水硬性の石灰なのかなと
どうなんでしょうか。
ご存知の方はお教えくださいませ。
 
 
 
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