水で固める、それとも空気で固める
空気で固まるか
水で固まるか
ここが問題です。
空気と触れて固まるものの代表選手が漆喰です。
空気中の炭酸ガスと触れて、
二酸化炭素を吸着しながら固まるのが漆喰です。
漆喰は気硬性の石灰です。
水で固まるものの代表選手がセメントです。
セメントで固まったもので最も身近にあるのがコンクリートです。
橋脚、ビルディングを造るのに欠かせないコンクリート。
コンクリートはセメント、砂、細かい石、そして水を混ぜ、
水とセメントが反応して固まります。
空気と触れて固まる漆喰より格段に早く固まるのがセメント。
セメントは水硬性の石灰の一種です。
漆喰は塗ってから1週間以上はおかないと固まらないけれど
水と混ぜるセメントは一日くらいで固まります。
固まる時間が大きく違いますから、
完成させるための時間が大きく違います。
なんとも忙しい現代ですから
時間のかかる漆喰は敬遠されがちです。
人手を集めて広い面積を漆喰で塗っても
固まるのに一週間以上かかりますから、
壁につく照明やコンセントなどは早くても一週間後になります。
3週間待たされることもざらです。
水で固まるセメント系のものなら
3日後にはコンセントなどを取り付けられます。
この時間差、3日と3週間。
漆喰の固まる3週間はほとんどなにもできないので、
家づくりの工期はまるまる3週間長くなりますね。
こんな理由で漆喰が遠のいて寂しい限りです。
時は金なりといいますが、
時を待って仕上がっていく建築材料もあります。
この待った時間が
なんともいえない潤いを家に与えるのだと思います。
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