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2008年1月31日 (木)

自然のままか、それとも農薬を使いますか

またまた食に関する事件です。
今回の餃子に混入した有機リン系の農薬は極めて危険です。

建築の世界でもこの有機リン系の農薬は使われていました。

何処に使っていたのかというとシロアリから家を守るため、
土に近いところに「有機リン」の農薬を散布していました。

もっとも今日では有機リンの使用は禁止されています。

確かにシロアリは殺せます。
けれども、これが人体に入ればシロアリが死ぬように
人の健康を損ねてしまいます。
餃子を食べるのと同じですね。

確かに食べ物や家を害虫から守るためには農薬は有効です。
何に対して有効かというと、シロアリも含めた害虫を
殺すということだけです。
物騒になってきましたけれど、そうなんです。

食べ物から害虫が出たら問題が起こります。
けど、農薬漬けの食べ物を口にしたら私たちが危険です。
食品を目に見えるクレームから遠ざけ、
害虫から解放される状況を優先するなら農薬です。

そうです。

クレームが起きないように農薬を使うのですね。
クレームが現れないから売りやすくなります。

これは全くの供給する側の論理です。
知らないうちに混ざっている農薬を口にする側の事は
あまり考えられていません。

家においても、目に見えるクレームを少なくするためには
化学物質や防腐剤などの薬剤を使いたくなります。
けれど、良いのだろうかと、私は思います。

自然の材料を使えば、危険性は激減します。

この時に心を傾け、労を惜しむべきでないことがあります。

「作り手と住む人との関係が大事」という事です。

作り手は一生懸命に作ります。

そもそも自然の材料においては
色のむらがあったり
サンプルと色違いが出たり
反ったり割れたり。
いろんな事があります。

このいろんな事をみて、それ色が違う。色が変だ。割れた。
クレームになりそうですよね。

でもですね、
危険な薬剤を使ってまで色を揃えたり、
割れたりしないようにするべきかどうか。

表面からみえるクレームは少なくなりますが、
人への影響を軽く考えていいでしょうか。

如何でしょうか。

表面の綺麗さとその奥に潜む危険をどうしますか。
やはり、
一日の内に最も長くいる家、何十年も住む家ですから、
建材の奥に潜む危険性を無くすのが作り手の責任だと思います。

こんな事をわかっていただき、
自然の材料ならではの素性と向き合う。
このような
作る側と住む方との関係ということも家づくりの一面です。
 
 
 
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コメント

お客様に「何が一番大事か」を理解してもらうのが難しいところですね。すぐに成果は出ませんが、地道な活動を続けていきましょうね。

gonsukeさん こんばんは
何でもいいから話さないといけませんね。
そんなこと、言わなくてもいいかな、と、
思うときもありますけれども、やっぱり話すようにします。

ではまた。

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