ニチアスの偽装とCキッチンの大まじめ
世の中、偽装事件で大騒ぎです。
でも、今日はなんだか軽い気分です。
今日、キッチンメーカーのC○○○p社から電話があって、
「伺いたい」とのこと。
しかも車だったら2時間かかるところから
「直ぐにでも行きたい」とのこと。
でもC○○○p社のキッチンは通常の納入パターンがあります。
同じメーカーのキッチンを他のルートから入れるのはばかれます。
だから、疑問符が一杯なのです。
それでお待ちしていたら、
キッチンの作業台や引き出しの部分のカットサンプルを持って来社されました。
お電話を頂いたときにはいぶかしさが残っていましたが、
このサンプルを見たら、頬がころびました。
嬉しいというか、ホッとしたというか、良かったね、
というような気持ちになりました。
何を見せてもらったのかいうと。
オールステンレスのキッチンです。
見事にステンレスです。
見事にゴムやプラスチック、コーキング、合板を排除しています。
シンクの排水口、排水口にあるトラップと呼ばれる臭気が上がるの塞ぐ仕掛け、
さらにここと床付近にあるはずの排水とを繋ぐ管、全てステンレスです。
通常は作業台がステンレスでも、
補強のために合板やパーティクルボードを使って
ベコベコを解消しているのですが、
このキッチンはここもステンレスの骨で補強しています。
作業台の立ち上がりも全てステンレスで、
折り曲げている箇所もステンレスで補強してあります。
普通はここはコーキングをして水が回らないように塞ぐのですが、
このキッチンはステンレスにこだわりステンレスのみ。
作業台の引き出し、引き出しをいれる箱の部分もステンレス。
ステンレスを折り曲げて襖のように太鼓にして箱を作っています。
ペコペコの板ではなくて、立体形状で形をなして箱を作っています。
普通のキッチンはここが合板なんですね。
でもね欠点もあるんですね。
ゴムを使っていませんから、
キッチンの引き出しを閉めたときに隙間ができます。
だから虫などが引き出し内部に侵入することもあり得ます。
立ち上がりのコーナーにもコーキングをしていないので、
ここから少しは水が入る可能性があります。
じゃばじゃば水をかけなければいいんですがね。
トップのステンレスカウンターも
その裏をステンレスの骨で補強していますから
表から溶接の陰が少し見えるそうです。
表面の綺麗さが少し損なわれるようです。
まあ、これも極めて軽微に思えますけど。
他のキッチンでは作業台や引き出しがステンレスといっても、
表面にコーティングをかけてあります。
薄い皮を巻いてるんですね。
すると手垢がつくのを抑えることができ、
作業台に置く他の金属から錆を移されることもなくなるのです。
これに反して
このキッチンはこのコーティングもしていません。
だから手垢がつきます。
真っ正直にステンレスにこだわり作ってしまったから
こんな欠点が出てきてしまいます。
ここが大事です。
正直に嘘をつかずに取り組んだら、全てにおいてパーフェクト!
はあり得ないのでないでしょうか。
パーフェクトに見せたいから嘘が偽装が横行するのではと思います。
ぱっと見て、すごい!と思わせたいから、偽装をしたくなる。
すると、良く売れて、あたかも善行してるとの錯覚に落ちるでしょうか。
私もいつものように、真面目に嘘のない材料を職人の手で作ります。
すると、どこかが引っ込んだり、小さなクラックが入ることがあります。
だからといって、手を抜いたのではありません。
ただただいつも同じく作るのです。
けれどパーフェクトにはいきません。
だから話し合いもしメンテナンスもあります。
私は見ていて、唸りました。
ここまでやるのか。う〜ん。
でも、なんだか気分が軽くなりました。
偽装事件が続く中で、嘘のない製品を見たものですから。
本物はその見えない部分から違ってますね。
こんなキッチンが製品化されてるってことは、
嘘のない本物を認める人も少なからずいるってことですからね。
だから。今日は。軽い気分なのです。
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