群馬の燻し瓦とNEDO
今日は気候的には暖かい一日でしたが、調べて思い、原点に返るべきではとの一日でした。
一昨日に『森の診療所・森のカフェ』の打合せでオーナーMさんから宿題を頂いたのです。
NEDO新エネルギー・産業技術統合開発機構よりの助成金は得られないかとの事でした。
半日以上かけて調べてみました。
NEDOの主旨は
「京都議定書のCO2削減をにらみ、
高効率のエネルギー利用を促進し
環境に寄与する」です。
一見、これは素晴らしい!と思えるのですが。
調べていくうち、首をかしげてくるのです。何か変。変。
一方、群馬で焼いた燻し瓦が、
画一で性能が「一定」のものを真っ向から否定する瓦が届きました。
「工場生産によるのっぺらぼうな製品は否定します」
とのお話も聞けました。
NEDOの規定は
一定のシステムに則り国家の都合の良いやり口で環境を考えろ。
その代わりに助成金を出すぞ。
というような感じを受けてしまったのです。
悩みながら腕を組む。むむぅ〜。
待て、
当初のコンセプトを確認しようと思いまして、
オーナーMさんが作成した『森の診療所・森のカフェ』の設立コンセプトを改めて読むことにしました。
そのコンセプトの要約は以下のようです。
1 病をみるのではなく、人をみる診療所
1)病の根本的な原因を探し、修正を促す診療
2)自然治癒力を引き出して、自ら治る医療
・漢方、鍼灸、
ホメオパシー、フラワーレメディー、
リフレクソロジー、カイロプラティック
・代替医療の統合
2 地球環境への配慮
1) 地球環境に負荷をかけない施設
・ライフスタイル、エコロジー製品、リサイクル
廃油利用による石鹸etc
2)化学薬品とCO2削減
・非シックハウス、太陽熱、雨水利用、薪ストーブ
3 日本の伝統文化の継承
1)わらべうた、伝承の遊びの場を提供
2)食文化
3)季節のしつらえ
4)伝統的な建築様式
4 地域との協同
1)地域の農家と協力し農業から学ぶ勉強会やワークショップ
2)医療・健康についての勉強会
3)工務店と協力して住環境や林業についての意見交流
5 災害時の拠点
1)ライフラインの確保
・井戸水、雨水、薪ストーブ
といった具合です。
夢と柔らかさがありますよね。
とにかく柔らかい、人のやることっていう気がします。
一方NEDOは機械!基準!みたいな堅さを覚えます。
画一的な工業的な屋根と、
少々ムラがあっても良いじゃん!
これと同じような立つ位置の違いを感じます。
また明日も柔らかくて夢あるコンセプトが実現できるべく
知恵を絞ります。
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