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2007年7月 5日 (木)

『昭和動乱の真相』を読んで

阿倍源基著『昭和動乱の真相』を読み終えての感想です。

書店に行くときに必ずチェックするシリーズがあります。
中公クラシックス。ちくま学芸文庫。岩波文庫。
そしてこの本の入ってる中公文庫のBIBLIOシリーズです。
いつもの書店でのチェックで見つけて、なんとなく気になったので購入し、
読んでみても、気にかかる事だらけで遂に読み終えてしまいました。

私は読んでいて

「義を見て為さざるは勇なきなり」

を思い起こしました。

 
 
この本は

 「私の歴史観によれば、昭和動乱の導火線ないし誘因となったのは、
  昭和五年浜口内閣により調印されたロンドン条約だと思う。

  海軍軍令部の強硬な反対を押し切って行われた海軍軍縮は、
  統帥権干犯論を引き起こして、海軍部内の分裂を招き、

  軍部の政治関与を誘発するとともに、
  急進的国家主義運動の台頭をもたらした。」

から始まります。
ここでは海軍の軍縮で敗戦した、と言っているのではありません。

軍縮条約によって大きく言って二つのことが起きたので、
開戦し壊滅的な敗戦となった、と、言いたいのだと思います。
それは

1 条約締結後に海軍内の争いによって優秀な人材が失われ、
  開戦する頃には気骨ある海軍軍人がいなかった。

2 統帥権との旗の下に行われる非合法な行動を処罰しなかった。
  即ち強い姿勢による事後の処理を怠った。
  象徴的なのは
  クーデターであり完全な非合法による破壊活動なので
  即座に処断されるべき二・二六事件の青年将校への
  「君たちの気持ちは良くわかる」との陸軍首脳の発言である。

というのが著者の主張です。

読んでいて、私が感じてしまうのは

  見義不為。無勇也。
  「義を見て為さざるは勇なきなり」
   (当然着手すべきときにひっこんでいるのは卑怯者だ。)

このことが本質ではと思います。

米英との戦争は当然のこと太平洋上での戦闘になるのであるから
海軍の戦争が主体になります。

海軍は勝ち目はないとの認識だったのです。
ならば、開戦に反対しなくてはなりません。

ところが、強い意志で反対をしなかった。
ロンドン条約後の海軍内部での争いにより
これを言うべき人材を失っていたのです。

反対するべき「義」をみながら行動しなかったのです。
 
 
陸軍でも非合法な破壊活動を行った軍人に厳しい態度で望まなかったんですね。
これも不思議な話です。
 
 
著者は初代特別高等警察の部長です。
いわゆる「特高」部長なのですが、GHQはナチスのゲシュタポと同じと思っていたようです。どうもこれは違うようです。
著者は二・二六事件を阻止できなかった事を非常に悔やんでいるようです。
現代に置き換えれば「オウム事件を摘発できなかった」と言っているようなものです。

誰でもあのオウム事件は厳罰にされる事だと思うはずです。
非合法な暴力によるテロになるはずだったのですから。

正しくないことを公然と行ったら、
当時で言えば、独自の考えにより、軍がその力を勝手に使ってクーデター未遂を起こしたら、当然、法により罰すべきですよね。
ところが、昭和の初めはそうはなりませんでした。

ここでも、非合法の破壊活動は悪い、との義を貫く事が出来なかったというべきでしょう。
 
 
では、「義」とはなんでしょうか。
  見義不為。無勇也。
  「義を見て為さざるは勇なきなり」
   (当然着手すべきときにひっこんでいるのは卑怯者だ。)
と何度も思い起こしました。
 
 
「家を作るのですから、作るときに幸せになって欲しい。
作った家で幸せになって欲しい。」

この地点から見てみて、行動し発言するのが義であり
なすべき事を成さないのが、私の
「義を見て為さざるは勇なきなり」
です。

 
 
 
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