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2007年7月 6日 (金)

民家って

「民家」っていうとどんな想像をしますか?
 
 
人によって違いますね。
 
 
伝統工法による建築で壁はもちろん土壁の家。

小川が流れて家の前には田畑が広がり背後には穏やかな山が控えている。

縁先で軽作業が行われ、電球の下で裁縫や子供の勉強。

台所のすみに漬け物があり、どこかにお酒が隠してある。
お酒ではなくてへそくりがタンスの底にある。

ニュースなどでは「民家が土砂で流された」「民家が火事」などと
報道されるように、ごく普通の一般的な家。
 
 
いろいろなイメージが浮かんできます。

 
 
いずれにしても
生活の臭いがするイメージが「民家」にはぴったりではないでしょうか。
「民家」といったら生活に密着している住むための建築ですね。

民家以外のものは公共的な建築、交通に関するもの、大規模な商用のもの
があります。
これらは家に住む人が専有してはいません。
だから、人の生活には密着していません。

ここが民家の本質ではないでしょうか。

たいていの場合、
工務店が注文住宅をといった場合にはこの民家を作るわけですね。

民家を作るということは、そこに住み始める人を包み込むことになります。

せっかく作る家ですから、夢があって安心でなくてなりませんね。
かといって、あまりにも高額でもいけません。
反対にローコストだけれどブラックボックスが多く安心も明確ではない、
というのも如何なものでしょうか。

あくまでも民家を作るのですから、作り手の自己満足だけというのも
いただけません。

『家で夢を見たい人、家で安全に暮らしたい人』のための民家です。

家をつっくてる時の夢を追いかけて、夢の内容が伝統工法ならば
それがその人の民家です。

家の性能が夢ならば、それがその人の民家です。

デザインが夢ならば、そこに民家があります。

人それぞれの夢が一杯つまったのが民家です。

そして安全でなければなくてはなりません。
住み始めてからも、夢が描かれなくてはね。
そのための安全です。

 
私はこんなことが「民家」だと思います。
 
 
そしてひとつひとつをバランスさせながら作る事になります。

これが大変なのです。

安全であることは、ほぼ伝統的な工法に近づきます。
でも、あまりににも伝統的にするとここでいう「民家」から
離れていってしまいます。
高額にもなるし、作り手のエゴに固まる恐れもあります。

ここでも
「誰のための家なのか、民家とは何なのだ。」

もっとわかりやすく言うと
私は
「誰を相手に家づくりをしているのか」
「自分のためか、住む人のためか」
「でも、合板や新建材、ビルクロスは使わない!」
 
と、自問自答しながらの家づくりです。

 
 
 
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コメント

>私は「誰を相手に家づくりをしているのか」
ここが明確になれば、販促も、営業もみんな決まってくると思います。でも多くは、ここが見えていない。これは、お客様にもご迷惑をかけてしまいますね。

gonsukeさん こんばんは

人様に喜んでもらってお役に立てることが大事ですね。
といいますか、これしかないように思います。

乳飲み子に肉を食べさせようとしても、ナンセンスですよね。

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