真面目な家づくり・その2(夏)
夏場の家の中で『快適・不快』を決定する要因は
気温
湿度
風を感じるか
天井の表面温度
の四つです。
これを意識して「自然回帰の家はなぜ快適なのだろうか?」
を考えるセミナーを6月9日に行いました。
このセミナーのもう一つの特長は、
実際にお住まいのお客さんのお話をお聞きすることです。
3年間自然回帰の家にお住まいのS様にお話をお願いをしました。
セミナー当日。こんなお話をS様はされました。
「夏は窓を開け放っているから気温は外気と同じはずです。
けど、暑苦しくはない。
実は同じ時間に気温と湿度を測っていまして
ほとんど変化のない湿度でしたね。
夏はだいたい60パーセントを示してました。
だからなのでしょうか。
3時間くらい外出して、閉め切ってあった家に帰ってくると
ひんやりするんです。窓のほとんどない納戸部屋でもそうでした。
むろん。温度は外気と同じ温度ですから、夏の気温です。
けれど、苦しくはないんです。
これを快適と言っていいか迷うところなので
夏の住み心地は『普通』でしょうか。」
このお話のように「自然回帰の家」では湿度が調整されてます。
しかし、エアコンなどの機械力で調整をしてるんではないですよ。
あくまでも住まい方と家そのもによる、湿度の調整です。
エネルギーはほとんど使っていません。使ってるとしたら扇風機くらいでしょう。
次は風を感じたり、軒を深くして夏の日射を遮る工夫。
「自然回帰の家」はこの点でも抜かりはないというか
昔からの家の作り方を踏襲しています。
S邸では2階のバルコニーを90cm出して、さらに軒を出していますから
軒の出のトータルは1.5mくらいでしょうか。
ですから、夏に家の中を暑くするような日を遮っています。
このとき奥様が
「軒が出て良いんです。
でもね。
布団を干してると、日が当たらなくてね」
と、言われていました。
軒が出ている証拠ですね。
軒が深く、窓を配置すれば、風を感じます。涼やかな軒下の風ですね。
ここも自然回帰の家の特長です。
最後は天井の表面温度。
これを決定するのは、屋根の断熱です。
「自然回帰の家」は充分な断熱をしていますので、当然のこと
表面温度は高くなりません。
軒が深く、茅を分厚く重ねて屋根の日射を遮る民家のように
自然回帰の家の屋根の断熱は自然の材料である羊毛です。
さらに軒をなるべく出すようにします。
まさしく現代の民家です。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
原稿書きに追われて、あまりお外に出られない週末で伺えませんでした。
次回は是非。
これからのジメジメな季節は、湿度が快適なオウチに住みたいものです。
早くそんなオウチを建てたいっ。
投稿: ビルダーナース | 2007年6月11日 (月) 23時57分
tatsuroさん、ご無沙汰でっす♪
日本の家の夏はいいですね~
ひんやりして、気持ちいい。
民家なんかは、本当にそうですよね。
昔、地元のある地方の古い民家で「土天井」って言って、天井に土塗ってるのありましたよ。
すごくひんやりして気持ち良かったっす。
「苦しくない」ってのは、スゴク大事なんでしょうね。
「暑苦しくない」「息苦しくない」
「苦しくて」いい事なんかない訳で、、、
肉体的にも・精神的にも、
すごく大切な事ですね。。
勉強になりました。
投稿: hiro | 2007年6月12日 (火) 08時01分
★ビルダーナースさん こんばんは
やっぱり、無理のない自然の家が良いですね!
なんだかんだと工法を駆使したり
機械を使ったりでは、
心がやさしくなりません。
★hiroさん こんばんは
なるほど。土を断熱材としたんですね。
ということは、その民家の屋根は板葺きだったんでしょうか。
心やさしい家に住んで
心豊かに家づくり! が理想です。
投稿: tatsuro | 2007年6月12日 (火) 21時44分