『日本の民家』を取り出しました
『日本の民家』は「日本の民家」について最初に書かれた本で、
「民家」という言葉を広めた本です。
冒頭にこうあります。
都会地でない田舎の土地で働いている人たちの家はそんなわけに行かない。
どこからでも便利ないい材料をもって来るわけには行かないので、
自分たちの土地で得やすい材料を主としてつくらなければならない。
また、土地によって気候風土がちがうから、
雨の多いところでは、それに備えるように、
寒いところでは、寒さを防げるように、
それぞれ自分たちで工夫して作らなければならない。
都会の人たちは物好きに汽車の窓から変わった格好の田舎の家をながめて、
その建築の工夫に驚くことがあるかも知れないが、
でもそれは、その土地の人たちにとっては極めて自然な建築的工夫なのである。
また反対に、極めて気のきかない間取りのやり方だと考える家を
沢山見るかも知れないが、
それもやはりその土地の田舎の人たちの日々の生活を本当によく知らなければ、
むざと批評することが出来ないことなのである。
やはり、読んで良かった。
今、私は「都会」を「現代」と読み替えて読んでいます。
便利ないい材料で欲を満たすのではなく
工夫をしてそれぞれに適する夢ある「ひとの家」をと、思います。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
それって、マンションのことですか???
投稿: あつき ちしお | 2007年5月 7日 (月) 23時23分
ちしおぉ〜 がおぉ〜
一見豪華な建材や設備ややみくもに大きいものです。
マンションでも工夫をされた人の家の集合あればいい民家になるでしょう。
私は欲まみれの家でなくて
その人にあった夢ある工夫いっぱいの家を、と、言いたいのです。
投稿: tatsuro | 2007年5月 7日 (月) 23時33分
その材料、そのカタチ。
全てにおいて、理由があるのですね、きっと。
投稿: あぶりしゃけ | 2007年5月 7日 (月) 23時47分
あぶりしゃけさん こんばんは
理由は後で考えるのかもしれません。
いまは心豊かに工夫をするだけです。
投稿: tatsuro | 2007年5月 7日 (月) 23時58分