手づくり木の家万歳！

　
　
Ｈ様は大変喜ばれて，私どもを招待していただきました。

伺ったのは大工棟梁Ｏさん，現場監督Ｗ君，そして私。

Ｈ様は
　「今日は千葉工務店の3人を中心にしてのお祝いです」
　「ええ〜　そうなんですか　うれしいです」

こうして，Ｈ家のご主人のご兄弟，奥様のご兄弟と私どものお祝いの宴です。

この中でご主人が，
　「こだわりを持って作ったのは，
　　この家が次の代まで大事に使ってもらって
　　柱や梁が再び使われるような優しい家になって欲しかったんです」
と，おっしゃって頂きました。
　「大工さんにはほんとにしっかりと作ってもらいました」

これを聞いたＯさんはほんとに気をよくしてね
　「材料もそうだけど，大工の腕ももっと強調してよ」
　「営業だけ良くても，設計だけ良くても，監督が優秀でも
　　大工の腕だけ良くてもね，駄目なんですＨさん。
　　チームワークです。わかりますかチームワーク」
と，酒が進み気焔をはいていました。

Ｈさんは
　「毎日現場に来て，毎日見たんだけど，
　　素人には昨日とどう進んだかわかりませんでした」

そしたら，Ｏさん。
　「どんどん見にきてよ。」
　「みたら，じゃんじゃん注文をぶっつけてよ」
　「俺はうるさい人が好きなんだ。なんにも言ってくんないと気が気じゃないね」
　「なんでかっていうと，やった仕事を見て欲しいんだ」
　「見て欲しいから，逆に恥ずかしい仕事はやりたくないんだ」
　「わかるでしょ。俺はＨさんが大好きなんだ」
と，酒を飲みながらいい気分でまくしたてております。

こんな傍ら，Ｗ君はＨ家の愛犬「はくちゃん」を濡れ縁で膝に抱いております。
この，はくちゃんは気持ち良さそうで目がトロンとして甘えております。

　「手づくりだから，やりながら考えさせもらったから，良かったですね」
　「ここが工務店にやってもらう醍醐味ですよ」
と，これまた満足そうに強調されました。

ここでもＯさんは
　「俺らの作る家は，30年後に違いがわかるんだ。
　　すぐにはわからないけど，後になってね，今よりもっと喜んでもらえるよ」
と，
私たちの家作りの姿勢を酒の勢いを借りて
本音の剛速球を投げています。

こんな私たちの本音をよくわかって頂いてＨ様は
　「千葉工務店は，こだわりが強くて，へんなのは作らないからね」
と，満面の笑みです。

こんなに喜んで頂いてこんなうれしい事はありません。
Ｈ様。有り難うございました。

　　　　
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