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2007年1月10日 (水)

源氏の君は何処に寝るのかな

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源氏の君は震えながら寝ていた?
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今。「瀬戸内寂聴の源氏物語」を読んでる。これは現代語源氏物語のダイジェスト版。

源氏の君は何処で寝ていたのでしょう。

恐らく綿のたくさん入った布団はなかったんだろうと思う。
十二単ってあるけれど,綿入りの服がないから薄い着物を重ね着なんでしょう。
夜寝る時も,薄い布を被るか,きている着物を上から掛けて寝たんでしょうか。

寒いでしょうね。

それで,塗籠(ぬりごめ)という寝室がある。
この部屋だけは土壁の部屋。土で壁をつくり,天井も土塗かもしれない。
しかも窓などの開口部は極めて少ない。

現代風に言えば高気密にして高断熱にしたんですね。

無論,他の部屋と比べてのこと。
他の部分は,時代劇で将軍に拝謁する部屋に似ている。床は畳ではなく板張ですけれど。
全て開口部。しかも全て空き放ち。風はそのまま入ってくる。
壁はほとんどない。

現代の普通の家より寒いはずです。

外の気温とは同じのはず。

ここで寝たら,外で寝るのとあまりかわらないから,
土でつくった寝所があったんですね。


家は寝るところでもある。

寝るのは一日の疲れをとるための生理的行動。
どんな人でも寝なくては生きていけない。
寝ないといけない。寝る処を確保する。
穏やかに誰にも邪魔をされずに寝なくてはいけない。
健康を維持するために睡眠をとる。


だから昔も暖かい部屋で寝ていたんです。

庶民だって土壁の納戸で寝ていたはずです。
その部屋に藁を敷き詰め、藁をかぶって寝てたそうです。

薄い着物より暖かい藁に包まれて寝ていたようです。
この点では,源氏の君より庶民の方が暖かい部屋で寝ていたかもしれません。


そうですね。我々は源氏の君より贅沢な生活をしてるんですね。


    Photo_4
    
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コメント

こんばんわ
いつもいくつかのブログでコメントを読ませていただいてます。

紫式部ですか。
紫式部は身分のそんなに高くないただの家庭教師ですから、おそらく塗籠ではなく、簡易な帳台で寝ていたと推測されます。
ですので、かなり寒かったのではないかと。

しかも顔を塗りたくってポロポロ落ちてしまうため、笑うこともできない。十二単なんて厚い着物を着ているのに風呂にも入ってないのでとっても臭く、トイレは室内のおまるでし、木の板で尻をふくというかブツをそげとる(もちろん下人が・・・)。男性と抱き合っても双方厚い服を着ているため二人の距離は30cm程度。しかも脱ぐとお互い臭い。位の高い人とつき合って塗籠に入れればいいが、おそらく簡易な帳台がやっと。とっても寒い中で愛をはぐくむしかない。とっても不自由で不衛生。
あのきらびやかな文学の世界も現実はこんなもの。

それに比べるとほんと僕らは贅沢ですよね。
羽毛布団じゃなかきゃやだ。
ウォシュレットじゃなかきゃ考えられな~い。
てね。

初コメントなのに長々とつまらんことかいてすみません。
これからもよろしくお願いいたします。

蛇足:塗籠はもともと納戸(お宝をしまう場所)の役割が強かったので、開口が少なかったのですが、後期には入口が増えていってますので、必ずしも高気密、高断熱とは言えないと思われます。研究熱心なtatsuroさんですので、補足させていただきました。

kumaotokoさん コメントありがとうございます。

塗籠は納戸だったんですか。勉強になりました。しかも後期は入り口が増えたんですね。

トイレ、お風呂、寒さから逃れる点では、われわれは恵まれてますね。

今後ともよろしくお願いします。

源氏は色んな女性のところを転々としていたので、寒い時はきっと温かそうな女性のところで寝ていたかもしれませんね。

女性と別れたあとは歌を詠んで愛を伝えないといけないし、夜はきっとゆっくり寝てないでしょう(笑)
昼間は朝廷の仕事の合間に日なたでうたた寝していた気がします・・・。

よく寝ていないのでしょうか。不良少年みたいですね。
別れたあとの歌を詠むのがきっと大変だったでしょう。

すみません。
紫式部でなく源氏がどこで寝てるかと言うことでしたね。
間違ってました。

尚、申し訳ございませんが納戸という表現は語弊がありますね。
宝物庫の方が適当でしょうか。

源氏物語の世界の建築的研究では中部大の池先生が詳しくやっておられます。
また、古代中世の支配者層の住居研究としては私の恩師である藤田先生が詳しいです。

ま、建築は建築としてあまり深く考えず古代文学は読んだ方がよさそうですね。ロマンがなくなり自分のひねた性格が嫌になりますから・・・。

僕も源氏物語を素直に読んでみたいと思います。
また、いい本があれば教えてください。

kumaotoko さん こんばんは

藤田勝也先生。「日本古代中世住宅史論」中央公論美術出版刊。ですか。kumaotokosさんは,そんな勉強をされていたんですね。
私も少し調べなおして見ました。寝る所には4部類くらいあるように思います。
帳台=最上層貴族。塗籠=中・下層貴族。納戸=庶民。全て同じ部屋=最下層民。
となるようです。
これでいくと光源氏は帳台で寝ていたことになります。
もちょっと調べて,明日のブログネタにします。

しかし,ちしおさんとの会話とはうってかわってアカデミックになりましたね。

僕は、2部類です。

自分のベッド

○号のベッド

忙しいんです。

ちしおさん
これこれ
そんなこと書いてちゃダメ

taturoさん そうです。
「日本古代中世住宅史論」です。
でも読まんでいいです。
むずかしいから。僕も読んでません。
って、先生に見られたら怒られそう・・・。

藤田先生の本なら「日本建築史」という教科書が良いでしょう。
でも、太田博太郎先生の「日本建築様式史」もカラーが多く読みやすいです。でも、どちらも普通の人は読まんでしょう。

寝るところ4種類ですか・・・。
ブログ記事楽しみです。
また、おせーて下さいね♡

おおっ!
入っていけない世界があった!

確か、古代を生きた藤原不比等の小説では建具が無い代わりに
むしろを吊り下げていたような記述がありそんなイメージで読んだ記憶があります。勘違いイメージ違いかもしれませんが・・・
いずれにせよ無防備な状態になる部屋に建具なしで生き抜いた大昔の人はタフだったんですね。
今じゃ建具なしのトイレなんて家族だけでも怖い?!

ちしおさん

確かに,古くは,寝る=セックス ですねん

kumaotokoさん こんばんは

日本古代中世住宅史論を読もうと思って本棚と重しとなっております。
僕のお薦めは
太田博太郎「図説日本住宅史」です。

でも 最近,ガチガチンに硬い歴史書を読んでないなあ。
青春を思い出そうっと。

sugiokaさん こんばんは

入ってきてくださあぁい

ワンマンさん こんばんは

まさに暖かい部屋に心置きなく暮らせる私たちは幸せです。

太田博太郎先生ですか。
大御所ですんで押さえとかなきゃですね。
しかし日本古代中世住宅史論を持っているとは・・・。
でも、なんども言いますがよまんでいいです。
って、その内藤田先生から電話かかってきそう・・・。

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