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2006年10月 3日 (火)

自然回帰の家H邸の屋根

10月22日匠の会 秋の一斉見学会の会場となる
吉川のH邸
今日は瓦を葺く
この写真は、屋根の一番高い部分、棟

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側面に丸い穴があるけど、これが棟換気口。

屋根の構造を外側から順番に

  一番外は、勿論瓦
  
瓦の下にはルーフラミテクト。これは通気性のある防水シート。
    万が一、瓦の隙間から雨が行った場合はここでシャット。
  
ルーフラミテクトの下は野地板。杉の無垢板の野地板。ここでも合板は使わない。
    合板は数年経つとへなへなになるので使わない。
  
野地板はタルキの上に止めてあり
  タルキとタルキとの間に断熱材を敷き込む
  
このとき断熱材と野地板の間に空気層を設けて、
  ここを上っていく空気は上の写真の棟換気口から抜けていく仕組み。
  
さらに、この断熱材の下には、厚さ3cmの杉の無垢板
    この無垢板が、下から見上げるとやねの勾配なりに化粧としてみえる。
      杉無垢板の化粧天井ができあがる。
  
最後に、この杉無垢板を化粧のタルキが支える。
  
この化粧タルキを外へ跳ね出して大きな軒下を作っている。
   ちなみに化粧タルキも集成材ではなくて、無垢の杉。


下の写真は、この軒下の部分。

軒の天井部分のスリットは、先の空気層への吸気口。

ここから空気が行って、野地板・断熱材の間の空気層へ入って
最終的に上の写真の棟換気口から外へ抜く。

20061003144536

何故こんな事をやるかというと


屋根の下の室内を快適にするため。瓦の上は目玉焼きができるくらい熱くなる。
当然瓦の下の野地板・空気も熱をおびる。この熱い空気を閉じこめたら
室内まで暑くなるから。熱気を速やかに外へ出そうというわけ。

次の理由。
熱気をこもらせると、小屋の耐久年数が少なくなるから。見えない部分の構造体を日射から
守るために、こんな工夫をしている。

また、化粧の板と化粧タルキの屋根構造にすると
小屋部分の構造体を化粧として見せられるし
小屋部分が大きな空間となり、広々した室内を実現できるから。

こういう理由により
吉川のH邸の屋根を作っているわけ。

10月22日の秋の一斉見学会へおいで下さいね。
実際に目で見て確かめて下さい。
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その前にこのような事をしている家の作り手がいるのか
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