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2006年2月11日 (土)

素敵なS女史

昨日、Y事務所のS女史と構造の打合せをしました。この家は、構造的に難しい家で、特に構造家として著名なY先生のお力を借りることにしました。難しい家ですので、当然構造設計には専門技術と構造家としての職業的センスが必要です。パソコンソフトに乗せてのおざなりな構造計算では、家の信頼性を約束できないと思ったからです。

きちんとした家の構造体を具体化するには、高い技術と高い職業的センスへの対価がどうしても必要です。お客さんから見れば、少々コストアップにはなります。でも、家の耐震性を確かめ、納得のいく構造とするには、どうしても必要な経費です。高い技術を持つ人には、高い人件費が当然のことでしょう。逆に、巷で流れる耐震偽装をするような者には、設計料を支払う必要なないでしょう。もちろん机上で作業はしたのでしょうが、家の骨格は作業の繰り返しではっきりするわけではありません。家の骨格をきちんと整理するには、経験と確かな技術が不可欠です。反対に、高い技術と視野で、このように設計された家のチェックをして欲しいものです。現状では、優れた構造家の構造計画と計算書をチェックする機能は、お役所には有りません。ただ、何かを指摘して訂正を強要しないと、まずいと、というような感じです。

 ということは、家を造る側の自己責任と自助努力しかありません。昨日お話をしたS女史は責任感の固まりみたいな素敵な方です。以前、古い木造校舎の改修を手がけた時に、現場で非常にお世話になりました。S女史の構造的技術と女史特有の責任感がなければ、完成し得なかった現場でした。私からの我が儘やら、構造はそういうけど現場での実際の作業は出来ません、と、申し上げると、いつも、あっと驚くような構造的回答を頂きました。今でも、このときの感激を忘れません。

今回、S女史と仕事が出来て、ほんとに嬉しいです。S女史、宜しくお願いします。

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